年末年始の青春18きっぷ旅5日目。この日は別府から日豊本線で城野駅へ移動し、日田彦山線で添田駅へ。日田彦山線は添田～夜明間がBRT（Bus Rapid Transit）化されていて、その区間に乗ってみることにしていました。日本のBRTは何路線かありますが、乗るのは今回が初めて。
別府から普通列車で中津～城野と移動し、城野駅で日田彦山線の田川後藤寺行き列車に乗換え。JR九州ではおなじみのカラーリングのディーゼル列車になります。
この日は朝から小雨。前日までは天気が良く、さらに翌日も快晴だったので、今回の旅行期間で唯一の雨でした。しかし、この日はほぼ列車で移動するだけだし、外を歩き回る日を避けるように雨が降ったのはむしろ幸運だったかも。
城野を13時6分に出て単線非電化のローカル線を走り、「採銅所」という珍しい名前の駅を通って13時49分に田川後藤寺駅に到着。私は出身地は福岡県ですが、筑豊地方にはほとんど来たことがなく、この駅も初訪問。
せっかくなので、いったん駅の外に出て駅舎の写真を撮影。
ホームに戻り、添田行きの列車に乗車します。この駅は日田彦山線の他に後藤寺線と平成筑豊鉄道も分岐しているので、ローカル線とは思えないほど列車の本数が多く、どのホームにも列車が入線中。
14時14分発の添田行き列車で出発。ひなびた雰囲気のローカル線を走り、14時28分に終点の添田駅に到着。
かつてはここから先にも線路が続き、夜明駅で久大線に接続していました。しかし、今は線路はここまで。
駅周辺を少し歩いてみました。かつては駅舎があったはずですが、今はトイレ以外は建物はなくなっています。
ホームに戻り、かつて線路が伸びていた方向を眺めてみました。断ち切られた線路が物悲しい。
ホームは列車とBRTが対面乗換えできるようになっていました。
では、BRT側のホームでバスの到着を待ちます。BRT区間の愛称は「ひこぼしライン」。
14時50分、日田行きのバスがやってきました。割と小型のバスで、黄色一色のカラフルなデザイン。
なお、このBRT区間も青春18きっぷで乗ることができます。
バスに乗り、添田駅を出発。かつての線路跡をBRT専用路線に転用したのは彦山～宝珠山間のみなので、それ以外は一般道を走ります。このため、BRTといってもしばらくは普通の路線バスと同じような感じ。
かつての彦山駅から専用路線に入ると、雰囲気はBRTらしくなってきました。長い釈迦岳トンネルなどは、壁が窓に迫る狭さに単線トンネルらしさを感じます。
長さ4キロ以上の釈迦岳トンネルを抜け、かつての筑前岩屋駅に到着。この建物はおそらくかつての駅舎だと思いますが、きれいに改築されていました。
筑前岩屋駅を出発し、再び線路跡の専用路線を走ります。田んぼを見下ろす眺めなどは、かつての列車からの車窓風景と同じはず。
ただ、この日は小雨だったので窓が曇ってしまい、きれいな写真はなかなか撮れませんでした。次回は晴天時に乗ってみたい。
宝珠山駅を過ぎてから一般道に移り、通常の路線バスとして運行。添田駅から1時間ほど、15時55分に夜明駅前に到着しました。バスは日田行きですが、ここで下ります。
これでBRT乗車体験は終わり。感想を言うと「BRTでも十分に快適だし、鉄道からバスに転換して正解だったのでは？」。
この小型バスでも乗車率は半分ほど。多額の費用をかけて鉄道を維持するよりも、BRT化を進めるほうが得策のように思えます。日田彦山線の場合は豪雨で線路が被災したことがきっかけでしたが、こういう過疎路線は日本全国にありますし、もう何が何でも鉄道を維持するという考え方はやめてもいいのでは？
もちろん赤字でも国策として残すべき路線もあるでしょうけど、議論されている芸備線の一部区間などもBRT化してみれば地元には案外スムーズに受け入れられるような気がしました。もちろん、これは今回この区間に乗ってみた私の個人的な感想ですが。
夜明駅からは久大線の普通列車で博多駅へ移動します。
かつて日田彦山線との分岐駅だった夜明駅のホーム。
駅舎に情報ノートが置いてあり、いろんな人が書き込んでいました。印象に残ったのはこちらのページ。土佐の人は「ぜよぜよ」とは言わないそうです。
ここに書かれているリンク先にアクセスしてみたら、日本中を回って駅舎に置いてあるノートにイラストを描いている人でした。世の中には変わった趣味の人がいるものです。
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夜明駅に40分ほど滞在し、久留米行きの普通列車で出発。久大線の普通列車は赤一色のデザイン。
久留米駅で乗り継いで午後7時前に博多駅に到着しました。
イルミネーションがきれいです。
この日は博多駅近くで一泊。すでに青春18きっぷは5日分を使い切ってしまいましたが、旅行はあと1日あります。翌日はバスで若宮市の脇田温泉というところへ行き、とあるスポットを見る予定。
それがどういう所かは、別のページで。
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