【最近見たアニメの中で面白かった作品を紹介します】

個人的な話ですが、2023年3月にチューナーレスTVを購入しました。理由はもちろん「NHKの受信料を払わなくていいように」。NHKなんてまったく見ないのに、律儀に受信料を払うのは馬鹿らしい。

購入したチューナーレスTVのメーカーは ORION で、65インチで約8万5千円でした。チューナー付きTVよりもかなり割安なので、NHKを見ない人には強くおすすめします。有名メーカーと比べて画質や音質を気にする人もいるでしょうけど、私はまったく気にならないレベル。

このときは Edion の通販を利用したんですが、ここで購入すると U-NEXT の6ヶ月無料特典が付いていました。おかげで当分は娯楽に困ることもなく、快適です。Amazonプライムビデオにはない作品も多いのがありがたい。


というわけで夜はもっぱら U-NEXT を見ているわけですが、ここで最近面白かったアニメ作品について簡単なコラムを書いてみました。ただし、私はこのジャンル全体に造詣が深いわけではないので、本格的な感想は書けません。あくまで素人の適当な感想になります。

それにしても、もともとはアニメなんてまったく見ない人間だったのに、2020年5月のちょっとした体験がきっかけで変わってしまうとは。本当に、何が転機になるかわかりませんね。

この「2020年5月の体験」については、このページの下のほうでリンクしている「旅好きにおすすめのアニメ」のページを参照して下さい。

あくまで「私が最近見た」ということなので、古い作品も含まれています。見たことがないという人は、何かの参考にして下さい。ただし、ネタバレを含むので未見の人はご注意を。

シュタインズゲート

「今さら?」と思う人も多いはず。何しろ1期は2011年の作品なので、12年後に初めて見てみたことになります。タイムリープものの代表作という評価も納得の面白さでした。

シュタインズゲート

厨二病の大学生、岡部倫太郎は総勢3名の「未来ガジェット研究所」というサークルで日々発明を繰り返していた。そんなある日、偶然から過去にメールを送れる「タイムマシン」を作り上げてしまう。倫太郎は興味本位で過去への干渉を繰り返すのだが…。

引用元:U-NEXT

2クールなので全24話あり、前半と後半では雰囲気が変わってきます。話が一気に動き出すのは後半から。

前半は日常風景がメインで、人によっては退屈に思うかも。ただし随所に伏線が張り巡らされているので、最後まで見た後でもう一度見直すとさらに楽しめます。個人的に好きなのは「誰が変態のバナナなんて食べるもんですか」というセリフと、登場人物の性別が変わったときに「ないぞー!」と叫ぶシーン。

まあ、シュタインズゲートに関しては伏線の数々を詳しく解説しているサイトがたくさんあるので、詳細はそちらを参照して下さい。手抜きですが、アニメ評論のプロには勝てないので。

シュタインズゲート・ゼロ

2010年冬、岡部倫太郎がいくつもの世界線を巡り数々の苦難と悲哀を乗り越えた果てに「彼女」を救うことを諦めてしまったβ世界線。失意の底にある岡部倫太郎を、椎名まゆり、橋田至たち未来ガジェット研究所の仲間たちは心配していた。

引用元:U-NEXT

シュタインズゲートのエンディングとは別の世界線の話。比屋定真帆というキャラクターがいいですね。しかし教授の正体に誰も気付かないのはどうしてなんだろう。明らかに怪しげな動きをしているように見えるんですが。

あと、フェイリスがあの髪型のまま戦士になっているのもびっくり。戦闘時に邪魔にならないんでしょうかね。登場人物の中で明確に結婚しているのがダルと阿万音由季だけというのは、オタクには嬉しい設定かも。

こちらも、詳しく解説しているサイトがたくさんあるので詳細はそちらを参照して下さい。

シュタインズゲート劇場版

誰も死なない世界線「シュタインズゲート」に到達してから1年。平穏で幸せな日々を満喫していた岡部たち。しかし、アメリカにいた紅莉栖が1年ぶりに帰ってくるのと同時に、岡部は激しい頭痛とある異変に襲われる。それは、過去の歴史改変の代償だった…。

引用元:U-NEXT

この映画版に関しては、蛇足と評価する人もいるようですが私は楽しめました。ただ、映画版なので時間が足りず、それで物足りないと思う人は多いはず。鬱展開として知られる「無限サイクリング」や「天王寺綯ルート」も、事前に情報を知っていないと何のことかわからないでしょうし。

存在を忘れられるというより、ドラえもんの「どくさいスイッチ」のように「最初から存在しなかったことになる」というのはなかなか重い展開ですが、ただしラストはハッピーエンドみたいです。


ここで「タイムマシンで過去を変えること」について考えてみると、以下の3つの理由から個人的には不可能のままにしておくほうがいいように思えます。

  • 際限なく過去改変を行うようになる
  • 決断が適当になる
  • 別の人が不幸になるかも

何かひとつでも過去を変えると「次はここを変えたい」「次はここも」と何度も繰り返すようになって収拾がつかなくなるでしょうし、「どうせ失敗したら元に戻って変えればいいんだから」と適当に決断するようになるはず。それを大勢の人が同時に行ったら滅茶苦茶な世界になります。

それに、あくまで自分にとって理想の展開に変えようとしているのであって、別の人から見たら不幸な世界が出来上がってしまうかもしれない。最後にたどり着いたシュタインズゲート世界線も、結局は「主人公たちにとっての理想の世界線」ですからね。

そう考えると、主人公の「過去は変えられないから、人はどんな理不尽なことでも受け入れる」というセリフが重く思えてきます。やはり過去は変えないほうがいいのかも。

僕だけがいない街

命を救うため、その原因が起こる時刻に引き戻される…。その現象「リバイバル」を日常的に体験している29歳の青年・悟は、母親の殺害事件をきっかけに昭和63年の北海道へリバイバルする。そこで彼は、同級生・加代が何者かに殺害されたことを思い出す。

引用元:U-NEXT

タイムリープつながりで、シュタインズゲートの次に見てみた作品。

一応はミステリー要素もあるものの、犯人はあからさまにバレバレの展開なので、推理するまでもないはず。「年齢と性別を考えると犯人に該当しそうな人物は一人しかいないんだが、まさかそんな単純なわけはないよね。今まで登場していない人物が突然犯人として現れるんだろうか」などと思いながら見ていたら、本当に犯人でした。

というわけで、犯人当てのミステリーというよりも主人公がタイムリープ能力を使って過去を変える話として見ればなかなか面白いと思います。しかし母親殺害の場面ではルミノール反応を考えても犯人扱いされることはないはずなのに、なぜ逃げる必要があったんだろう。政府の要人でもない一介の市議会議員に冤罪を作り出すほどの政治力があるとも思えませんし。

過去を変えて殺人事件から救ったのに、藤沼悟が雛月加代と結婚しない展開に違和感を持つ人も多いはず。私は「最初の世界では殺害されるはずだった雛月加代と杉田広美が結ばれることで、他の婚姻関係への影響が回避されたのではないか」と思えました。それに藤沼悟には片桐愛梨がいますし。

雛月加代と杉田広美がそれぞれ別の人と結婚したら、最初の世界での婚姻関係が玉突きのように影響を受けてしまうことになります。「じゃあ中西彩は?」というツッコミは無しで。

あと、最初の世界での母親殺害場面では明らかな矛盾点があります。犯人に背中を刺されているのに、主人公が発見したときはお腹を刺されていて背中には血も付いていません。製作スタッフはなぜ気付かなかったんでしょうね。

さらに最終話では「横滑りする飛行機」という笑ってしまうような作画ミスもあるので、見逃さないように。

シャドーハウス

ゴシックミステリー的な雰囲気が良さそうなので見てみた作品。独特の世界観が面白く、はまって2期まで見てしまいました。

1期

「シャドーハウス」で貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔”としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」。ある日、“シャドー”一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形”が訪れ、“影”と“人形”の不思議な日常が始まる。

引用元:U-NEXT

「登場人物の顔が真っ黒」というのは斬新。さらに煤を出すという設定なので全体的に黒っぽい。以前だったら「印刷の際にインクを大量消費してしまうね」などと余計な心配をしたでしょうけど、今は電子書籍が主流になってきたので気にすることはないみたい。

1期は「生き人形」たちの到着からお披露目あたりまでですが、中庭での冒険の他、シャドーハウスがどのような館なのかという謎解き要素もあって面白い。

エンディング曲の「ないない」がイメージとぴったり合っていて、かなりいい曲です。

2期

『お披露目』を終えたケイト・エミリコたちは「シャドーハウス」の謎を解き明かせないまま、成人としての新しい生活を始める。そんな中、エミリコたちは、こどもたちの棟で発生した事件の犯人と思われる、ローブをまとった謎の影の正体を追うことに。

引用元:U-NEXT

2期は次第に館の秘密が明らかになってきて、さらに面白くなります。ただし「洗脳」がテーマのひとつなので、人によっては重く感じてしまうかも。

あと、あまりにも有能で積極的なリーダーがいると周囲が頼り切ってしまうようになり、その人がいなくなったときに組織がガタガタになるという典型例を知ることもできます。「これは会社などでもありそうだなあ」と思う人も多いはず。

2期はオープニングの「シャル・ウィ・ダンス?」、エンディングの「Masquerade」とも、イメージ通りのいい曲です。

原作はこの後も続いているので、ぜひ3期もお願いしたい。

オッドタクシー

平凡な日々を過ごすタクシー運転手・小戸川。身寄りがなく、他人ともあまり関わらず、少し偏屈な無口物。そんな彼が運ぶのは、どこかクセのある客ばかり。何でもない会話を聞きながら人々を運ぶ彼だが、その会話がやがて失踪した1人の少女へ繋がっていき…?

引用元:U-NEXT

この絵柄で敬遠している人もいるかもしれませんが、個人的には大ヒットの作品。とにかく、張り巡らされた伏線の数々がすごい。

最終話のひとつ前まで見た時点で「あと1回で本当に終わる? どうやって決着をつけるつもりなのか」と不安になっていたら、最終話で怒涛の伏線回収。本当に見事でした。

まさか、この絵柄にあんな意味があったとは。

見える子ちゃん

見えるはずのないものが見え、時にそんなものたちが語りかけてきたり、向かってくる。そんな日々を過ごす、見える女子高生・四谷みこが回避するためにとるのは、徹底的なスルー!鋼の精神とスルースキルを駆使し異形な“ヤバい”やつらを回避する!!

引用元:U-NEXT

幽霊などのヤバいものが見えるようになった女子高生が、対処法として全力で見えないフリするという話。この設定がなかなか面白く、かなり楽しんで見ることができました。

ただ、必要以上にエロティックなシーンがあるので、それに違和感を感じる人はいるかも。私は気になりませんでしたが。

ホラーとエロはもともと相性がいいですからね。

エンディング曲の「ミタナ? ミタヨネ?? ミテルヨネ???」がほぼ息継ぎなしで歌詞が続くような曲で、これをちゃんと歌える声優さんがすごい。一般人がカラオケで歌おうとしても、おそらく無理。

あの神社の正体などが気になるので、ぜひ2期もやってほしい。個人的には「朝後ごはん」というのが面白すぎて好きです。「ベニテングマフィン」もどこか商品化してくれませんかね。

がっこうぐらし!

ムードメーカーのゆき、シャベルを愛する少女・くるみ、家事担当で皆をまとめるりーさん、しっかり者の後輩・みーくん。皆はめぐねえが顧問を務める学園生活部のメンバーで、学校で寝泊まりしている。一見ほのぼのした彼女たちの幸せな日常はしかし…!?

引用元:U-NEXT

なぜか学校で生活している4人の女子高生と犬の物語。この絵柄だけを見たら、おそらく絶対に視聴することはなかったはずの作品。日常系ほのぼのアニメかと思ったら衝撃の展開があるということで見てみました。

結果はどうだったかというと、思い切りやられました。第1話のラストに衝撃の場面があり、そこで伏線の数々に気付くという仕掛け。「だから途中あれだけユルユルの展開にしていたのか!」と製作者の意図に感心させられました。

第2話からは完全にはまってしまい、続きが気になって一気に視聴。最終話では感動して涙が出そうになるほど。それにオープニング映像が次第に変わっていくのも面白い趣向です。

未見の人は、作品の内容について一切何も調べず、まったく知識がない状態で見てほしい。そうしないと楽しみが半減します。

まさか、この絵柄でこれほどまで感動するとはねえ。ちなみに原作はまだ先まであるそうですが、残念なことに2期はなさそうな感じです。


YouTube に FUJIWARA の2人が第1話を見てみたという動画があったので紹介します。まさに理想的な反応ですが、未見の人は第1話を先に視聴してからこちらを見て下さい。

私も記憶を消して第1話をもう一度見てみたい。

君の名は。

1000年ぶりの彗星の来訪を1カ月後に控えた日本。田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、ある日自分が男の子になる夢を見る。一方、東京で暮らす男子高校生の瀧も奇妙な夢を見た。次第に、2人はお互いが入れ替わっていることに気づくのだが…。

引用元:U-NEXT

「今さら?」と思うでしょうけど、今回初めて見てみました。もちろん、この作品は有名なので知っていましたが、今まで見る機会がありませんでした。

もうネタばらしをしてもいいと思うので言ってしまうと、これはタイムリープものの作品です。ただ、気になる点が続出して素直に感動できません。主な点を挙げると以下の通り。

  • なんで3年ずれていることに気付かないんだよ!

カレンダーを見ることもあるだろうし、そもそもテレビ番組を見ていれば3年のずれに気付くはず。それに大ニュースになったはずの彗星の落下を憶えていないのはなぜ?

  • バイトをそつなくこなす三葉にびっくり

中身が入れ替わっているのに、なんで特に混乱なく業務ができるんだろう。しかも接客業だというのにねえ。

  • 湖畔の絵を見せても誰も糸守だと気づかないのはなぜ?

あんな特徴的な地形なのに、全員が「さあ?」というのはどうしてだろう。ラーメン屋で見せるまで誰も気付かないのはあり得ない。

  • 変電所を爆破したらまずいだろ

停電させるにしても、ケーブルを外すくらいならともかく(それでも問題だが)、爆破はいくら何でもやりすぎ。この時点では彗星が落ちるというのは三葉が言っているだけだし、普通は半信半疑のはず。巨額の賠償金を請求されるぞ。

  • よく短時間で全員を避難させられたな

500人規模で避難させるのは半日はかかるくらいの作業。よくあんな短い時間で完了できたものだ。

  • 湖の対岸に移るだけで本当に大丈夫?

地形が変わるくらいの大災厄が起きているというのに、対岸に避難するだけで人的被害が起きないものなのか? 普通に考えても衝撃波がすごいことになりそうだが。

  • ラストで再会できたのは奇跡

かつて学生時代に東京に住んでいたからイメージできるが、連絡手段もなく相手がどう行動するかわからないのに、同じ場所にたどり着くのはほぼ不可能。よく出会えたね。

まあ、映画のストーリーに対して矛盾点を突っ込むのも野暮なんですけどね。「感動して涙が出た」という感想が多いのがちょっと不思議に思えました。


なぜ2020年5月になって急にアニメ作品を見るようになったのかは、以下のコラムを参照して下さい。

しかしチューナーレスTVに変えたら本当に快適そのもの。U-NEXT と作品の多くが重なっている Amazon Prime Video を解約し、民放のTV番組を見たければ U-NEXT の Paravi コーナーと、あとは YouTube, ABEMA TV くらいあれば十分すぎます。NHKがどれだけ割高なサブスクか、よくわかりました。

視聴してみて面白かった作品がいくつか集まったら、またこういうコラムを書くかもしれません。

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