【メイドインアビス第10巻の感想】

当サイトでは主に旅行情報について発信しているわけですが、なぜ唐突にコミックの感想なのかというと、以下のページで解説している「メイドインアビス」の最新刊を入手して感動したためです。一応、このページも少しは旅行に関係していると解釈してください。

上記ページでも記述していますが、私はもともとアニメはほとんど見ない人間なので、アニメ全般に対して詳しいわけではありません。コミックについても、買っているのは「メイドインアビス」の他は「少女終末旅行」と同じ作者による「シメジシミュレーション」くらい。

こちらの最新刊については、感想を語っているブログやサイトはネット上にたくさんあります。私にはそんな専門的な文章はとても書けないので、本物の愛好家による解説はそれらのサイトを見てもらえばと思います。このページでは、あくまで素人の感想を気ままに書いてみました。

物語の基本的な設定や登場人物については、上記「旅好きにおすすめのアニメ3選」のページを参照してください。このページでは解説していません。それから、以下の記述はネタバレ全開なので、興味があって未読という人は読まないようにしてください。

なお、著作権の問題があるので画像はありません。文章のみという地味なページです。

成れ果て村編について

5巻でボンドルドとの激闘を終えた後、6巻で深界六層に到達してすぐに出会ったのが成れ果て村。つまり6巻から10巻までが成れ果て村編だったわけで、実に連載期間は4年以上だったようです。

Amazon で6巻以降の商品ページを見てもらうと、レビューで酷評している人が散見されます。「冒険のワクワク感がなくなってきた」「話が難しすぎる」「長いよ。早く先へ進んでくれ」などの書き込みが目立っていますが、私も7巻あたりを読んでいたときは「なんだかよくわからなくなってきたな」と思っていたものです。

ただ、10巻で成れ果て村編が完結した後になって読み返してみると、綿密に張られた伏線の回収ぶりが理解できました。そして、何より5巻までの展開を超えるほどの倫理観の崩壊ぶり。ボンドルドとナナチのエピソードもとんでもなく度し難いものでしたが、成れ果て村も負けていません。むしろ、ボンドルドという明確な敵役が(もちろん単純な悪役ではありませんが)いないため、こちらの方が鬱になる展開だったと言えます。本当に、この作者は正真正銘の変態。

リコ隊が関わらなければ成れ果て村もずっと存続できたのかもしれませんが、いつかは消える運命だったということでしょう。原生生物とのバトルも迫力があって、リュウサザイが強すぎ。

この後、すぐに七層に向かうのか、あるいは六層でもうひとつくらいエピソードがあるのか、楽しみです。ファプタは完全には同行せず、おそらくときどき現れる存在になると予想しています。最後の憑き物が落ちたような晴々した表情もいい。

しかしヴエコさんには生き残ってほしかったなあ。一推しの登場人物だったんですが…

回収された伏線

ここから、個人的に気になったことを書いてみます。まずは回収された伏線から。

レグとファプタの関係

これはほとんど回収されたと思っています。6巻の表紙の絵から推測されていた通りファプタとレグはかつて会っていたこと、リコたちの絵に描かれていた印の意味、プルシュカを持ち出したのがファプタ、体内に毛を詰められた小動物の目的など。

それにしても将来の冒険を約束するほど親密になっていて、別れた後は涙を流していたというのに、それをすっかり忘れ去られていたらファプタも怒りますよね。おまけに火葬砲も向けられてるし。

ただ、レグという名前の由来についてはまだ明かされていません。私は単純に「ライザが自分にとって大切なもの(飼っていたペットなど)にレグという名前を付けていた」「リコはそれを人から聞いていて、犬にレグという名前を付けた」「ライザが深層で出会ったロボットにレグという名前を付けた」「リコがロボットにレグという名前を付けた」という流れで同じ名前になったのかと考えていますが、はたしてどうでしょうか。

説明されなかったエピソード

本筋とはそれほど関係ない点ではあるんですが、個人的に明らかにしてほしかったのが以下のエピソード。

ムーギィさんの過去

成れ果て村の住民全員がガンジャ隊の生き残りではなく、途中から流れ着いた人も多くいたようです。ムーギィさんも、ヴエコさんのことを知らなかったことと「自分もここへ流れ着いて長い」と話していたことからガンジャ隊のメンバーではないことは明らか。

では、どういう経緯で流れ着いたのかと気になっていましたが、これについては明かされませんでした。おそらく、白笛隊のメンバーとして六層にやってきて、隊が全滅したか一人だけはぐれてしまったかで村にたどり着いたと考えていましたが、どうでしょうか。

パッコヤンとヴエコさんの関係

これ、気になっていた人も多いと思うんですよね。あの単眼ちゃんが「パッコヤン」という名前ということも10巻になってようやく判明したんですが、それより気になるのが8巻に描かれている一コマ。

本編では明確には示されませんでしたが、ヴエコさんの相手をしているのが成れ果てる前のパッコヤンという話みたいです。ということは、最後にヴエコさんを放り投げているときのパッコヤンの心境はどんなものだったんでしょうね。

まだ残っている不明点

続いて、まだ回収されていない不明点について。

干渉器って結局何だったのか?

ガンジャ隊がやってきたときにいた4体の干渉器や、ファプタが乗っていたガブールン、さらにレグ自体が干渉器ではないかと言われていますが、結局のところ正体は何なんでしょうね。誰が作ったもので、何の目的で置かれているのか、まったく明かされませんでした。

これについては、物語が進むことでヒントが出てくることを期待しましょう。

トコシエコウと名札がなぜ降ってきたのか?

深界五層には「なきがらの海」という広大な海があるのに、そこをどうやって通り抜けてトコシエコウと名札が降ってきたのか。まあ、そもそも間に海があるのに六層が明るいというのも本来はあり得ないので、何があっても不思議はないのかもしれません。

それから話の合間に登場した双子のシェルミとメナエに関して、名札にシェルミの名前があったり不動卿との関りが示されたり、単なる狂言回しではないことが途中から明らかになりました。この双子も話が進むと再登場すると考えています。

深界三層にあった船はガンジャ隊のものだったのか?

原作では深界三層「大断層」はあっさりと通過してしまって、アニメから先に見た者としては「あれ?」という感じでした。この大断層に関してはアニメの方が面白く、いくつかのエピソードが追加されています。

その中にマドカジャクの巣になっている古い船があって「なんでこんな深層の断崖に船が突き刺さっているのか?」と思わせる展開でしたが、このときは謎のままでした。10巻まで読んだ後になって考えると、あの船はガンジャ隊の船隊の1隻だったのかもしれません。次の項目の「アビスは2000年ごとに層が増えているのでは?」という説も関係していそうです。

もちろん、まだそう決まったような描写はありませんし、現時点でそれらしい船が登場しているのがガンジャ隊だけなので、勝手にそう思っているだけです。これについては、連載が進めばいつか明らかになるものと思っています。

ガンジャ隊がやってきたのは4000年前?

島の上からガンジャ隊が見下ろしているアビスの風景って、明らかに現在と違うように思えます。「誘いの森」みたいなエリアがなく、いきなり大きな縦穴になっていますが、これって大断層みたいに見えるんですよね。

ということは、今は深界三層にある大断層が一番上の深界一層にあったということになります。アビスでは2000年ごとに一層が増えていくという説もあることから、つまりガンジャ隊がやってきたのは4000年以上前で、その後に大断層が三層まで沈下していったことを示しているのかもしれません。絶界の祭壇に至るまでの描写が短いことも気になります。

深く潜るほど時間の流れが遅くなるというアビスの特性を考えると、4000年前の人間(成れ果ててますが)が生きていることはあり得ないことではないと思えます。ただ、そうするとリコ隊が六層までやってきた時点でオースの町では長い年月が経っていることになるわけで、それはそれで悲しい気もします。

TV アニメ2期について

「成れ果て村」を主要な舞台にした TV アニメ2期「烈日の黄金郷」が2022年に放送されますが、誰もが気になっているのが「あの内容を本当に放送できるのか?」ということだと思います。特に8巻の内容なんて完全に倫理観が崩壊した話ですから、映画なら間違いなく R15+ 指定になりそうです。「大丈夫、みんなにも振る舞ったさ」なんてカニバリスティックなセリフを TV で放送できるんでしょうかね。

ただ、考えてみれば TV アニメの1期と映画版「深き魂の黎明」の2つを合わせて原作の1巻~5巻を消化したわけですから、今回の6巻~10巻も「TV アニメ+映画」になる可能性が高いとも言えます。もし3ヶ月間の TV アニメだけで製作するとしたら、展開を相当に省略しないといけなくなりますから、さすがにそれはないでしょう。まさかとは思いますが、2クールの6か月間なんでしょうかね。

2021年11月にPVが公開されていました。

「ボップ」「これに関しては割と済まねえと思ってるぜ」をスキップせずストーリーに取り入れてくれた制作陣に感謝。


このページの内容は、メイドインアビスを知らない人にはまったく意味不明だったと思います。ただ、たまにはこういう極私的なページもいいのではないかと思って個人的な感想を書いてみました。少しでも興味を持ってくれる人が現れたら嬉しく思います。

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