【長崎県五島列島の「小値賀島」を紹介します】

長崎県五島列島を構成する島のひとつ、小値賀島を紹介します。個人的にダイビングを趣味にしていて、2019年3月、2020年8月、2020年9月の3回、訪れたことがあります。

五島列島といえば主要な島は下五島の福江島と上五島の中通島なので、これらの島なら訪問したことのある人は多いかもしれません。しかし中通島の北にある小値賀島へ行ったことのある人は少ないと思います。

場所はここ。

さらに北にある宇久島は、五島列島を構成する島で唯一、なぜか少し離れた佐世保市と合併しています。小値賀島は佐世保市とも南の新上五島町とも合併せず「北松浦郡小値賀町」として孤高を保っています。

自分がこの島を訪れたのはダイビングがメインでしたので一般的な観光はあまりやっていないのですが、のどかでいい島でしたので見どころをいくつか紹介することにしました。

地ノ神嶋神社

西暦704年に創建されたという、非常に古い神社。遣唐使の安全を祈願して創建されたと考えられているそうです。

石垣にまとわりつく木の根がカンボジア・アンコールワットのタプロム遺跡みたいな感じ。

こちらが本堂。

この神社の特徴は、参道が海に向かって続いていること。鳥居も海に向かって連続しています。

海に向かって歩いてみましょう。

振り返って本堂のほうを見ると、こんな感じ。

参道の端に着くと、石段の下にも鳥居があります。なぜ神社から海に向かって参道が続いているかというと、沖に見える島(野崎島)に沖ノ神嶋神社という分社があるため。

地ノ神嶋神社と沖ノ神嶋神社は向き合って建っているそうで、おそらくこのあたりにあるはず。ただし、写真を拡大してもよく見えませんでした。

海辺に下りて散策できます。

五島の海はきれいです。

岩場にはこういう赤い石が点々と落ちていました。面白いので野崎島をバックに記念撮影。

由緒ある神社なので、小値賀滞在中はぜひ行くべきマストスポットです。

ポットホール

おそらく小値賀町でもっとも知名度の高い観光地。ポットホールとは日本語で甌穴(おうけつ)のこちで、くぼみに入った岩が波で攪拌されるうちに円形の穴を作ること。

吹きさらしの荒涼とした地に鳥居が立っています。なかなかいい風景。

ここは国の天然記念物に指定されているそうです。

細い道を通ってポットホールへ向かいます。

ここで、事前には知らなかった衝撃の情報を教えてもらいました。くぼみの中で回転する石は、摩耗して小さくなったら取り換えるそうです。まあ、たしかに回転し続けたらいつかはなくなってしまうわけで、観光地であり続けるためには当然なのかもしれません。国の天然記念物なのに、そういうことをやっていいのかという気もしますが。

この祠にうやうやしく安置されているのが先代の石。

では、ポットホールへ。

ここがポットホール。上から覗き込むと、波が流れ込むたびに激しくかき回されているのが見えます。

現役の石のアップ。

今はきれいな球体になっていますが、摩耗したら取り出されて安置されるのでしょう。この石が何代目なのかは聞きそびれました。

この日は風が強かったので、周囲は荒波。

おかげでポットホールに激しく波が流れ込む様子が見られたので、幸運だったとも言えます。

海辺に建つ鳥居が撮影ポイントなので、ここで記念写真をどうぞ。

市街地からポットホールに向かう途中、姫の松原という並木道もあります。

私が訪れたときはたまたま松枯れが目立ってしましたが、通常はきれいな松並木が見られるそうです。

野崎島

小値賀島の東にある比較的大きな島。現在は無人島になっていますが、かつての小・中学校の木造校舎が 野崎島自然学塾村 として整備されていて、平日の昼間のみ管理人が常駐しているそうです。

このときはダイビングの途中に休憩場所として上陸しました。

来島者用に港湾設備も整備されています。

ただし、かつての集落跡は廃墟化しています。多きときは650人前後が暮らしていたそうです。

石垣はまだしっかりしています。

家屋は廃墟化が進行中。

廃墟マニアにはたまらない感じかも。

島の奥に向かって歩いていくと、野生の鹿がいました。

さらに先に進むと、柵の向こうに広大なエリアが広がっていました。

このときはダイビング中の休憩だったので少ししか歩き回っていませんが、この島には世界遺産に登録されている野首教会堂(旧野首教会)があります。というより、この島を訪れる観光客の目当ては普通はこの教会なんでしょうけど。

自分が見ていない場所を勧めるのもどうかという気もしますが、野崎島に来たらぜひ教会も見てみて下さい。

海中風景

私が小値賀島を訪問したのはダイビング目的でしたので、もちろん海中風景もたくさん撮っています。そのうち少しだけを紹介。

透明度が高くて魚群もきれいに見えます。

岩場にはイソギンチャクの群生。

目が合ったような感じのクマノミ。

やっぱり五島の海はきれいです。他に水中洞窟や海蝕洞に入れるポイントもあり、ダイビングが趣味なら一度は五島へ行くべき。

街中の風景

小値賀町の人口は2020年時点で2,300人ほど。市街中心部を離れると静かな住宅地が広がっています。

いい雰囲気の路地ですねえ。歩いていてゾクゾクします。

子供が遊ぶのにちょうどいい空き地。公園がなくても遊び場所には困らなそうです。

信号機は島内に2ヶ所だけ。町の中心部の他、学校の前に設置されていますが、これは信号の渡り方についての教育用という意味もあるそうです。

時刻表を見るとバスの便はそれなりにありますが、ただし日曜と祝日は全便運休。あと、島にタクシーは存在しません。

この島にはコンビニはなく、夜7時ごろスーパーが閉まったら何も買えなくなります。ここにいると「夜は本来真っ暗なものだ」という忘れかけていた感覚を思い出します。

町のキャラクターと土産物

小値賀町のキャラクター「ちかまる君」。何か違和感を感じませんか?

なぜか目が4つあるんです。

鹿の着ぐるみを着た男の子と女の子という設定だそうで、決して妖怪ではないんですが、よくこういうキャラクターを考えたものです。最初に見たときに感じた違和感の正体に気付くまで時間がかかりました。

小値賀の名産はもちろん海産物ですが、その他はピーナツだそうです。ピーナツカレー(!)や瓶入りのピーナツペーストが売られています。

そして、小値賀銘菓とされているのがこれ。

しかし「愛情」が「受精」に見えてドキッとしました。(そう思った人いますよね?)

これが小値賀銘菓「おっ!パイ」。もちろん買いました。

こういう遊び心は好きです。

味はもちろん美味いので、お土産にぜひ。シャレがわかる人にはウケるはず。


小値賀はのどかでいい島です。空港はあるものの定期便はないので、訪れる時は船で。船旅って、島を出発する時が感慨深くていいですね。

福江市や新上五島町に行ったことのある人はそれなりに多いかもしれませんが、小値賀を旅行したことのある人は少ないと思います。ダイビングをやらなくても、自転車で島を一周するのも楽しいので、このページを見て興味を持った人や離島マニアはぜひ訪れてみて下さい。

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