2023年6月、10年ぶりに函館を訪れ、その際に立ち寄った隠れた名所「達磨大師像」を当サイトで紹介しています。
その4ヶ月後、再び出張で函館へ行くことになりました。前回が10年ぶりだったというのに、まさか函館駅を年に2回見ることになるとは。
こちらは函館駅前横丁。10年前はなかったので、北海道新幹線の開通に伴う再開発で駅前の風景が大きく変わったことを実感します。
ただ、今回の出張は自由時間がほとんどなく、観光するような時間はまったくありませんでした。そんな中、函館駅近くで面白そうな物件を見つけたので行ってみることに。
B級スポットと呼ぶにはあまりにもマイナーという感じなんですが、それがこちら。
さすが北海道というか、函館はどこも道路が広く、中央分離帯が公園になっているところが至る所にあります。この物件があるのも、そういう公園の中。
では、近寄ってみます。
この像の正体は月光仮面。もっとも、私は月光仮面をリアルタイムで見ていたような世代ではないので、特に懐かしいと感じることはありません。
ピストルを構える月光仮面の全身像。考えてみれば、子供向けのヒーロー番組で武器がピストルというのがすごい。
以前、何かの雑学本で「月光仮面はピストルを何発打っても弾がなくならない」という話を読んだことがあります。
ただ、ネット検索してもそういう話が見つからないので、あれはガセネタだったのかも。
調べたところ月光仮面がテレビ放送されていたのは1958~1959年ということなので、そのころ子供だった人は今では70歳くらいになっているはず。
なぜここに月光仮面の像があるのかというと、原作者の川内康範氏が函館出身だからだそうです。寄贈されたのは昭和49年と書かれていますが、そんなに古いのにしっかりとメンテナンスされて新品みたいにきれいなのは好感が持てます。
川内康範氏といえば、私は「おふくろさん」の歌詞の問題で森進一と揉めていたときに初めて名前を知ったんですが、経歴を知るとすごい人だということに驚かされました。
永井豪の「けっこう仮面」の例を見ても、川内康範氏は決して著作権にうるさいだけの人ではなく、筋を通さないことが許せなかったということでしょう。
月光仮面の足元にあるのは、その川内康範氏の言葉。
しかし、この2023年10月当時はウクライナやイスラエルで戦闘が起きている真っ最中。「赦しましょう」と言われても、なかなか難しいものだと思います。
私が2015年に旅行したナゴルノ・カラバフは、圧倒的な戦力差によって戦闘は終結しました。現地で多くのアルメニア人と出会った者としては、アルツァフ共和国消滅にはちょっと複雑な気持ちもあります。
しかし、アルメニアも第1次紛争でアゼルバイジャン人を追放した経緯がありますし、ここは冷静になるべきと考えています。
最後に、月光仮面をもう一度眺めてみました。
ほんの10分ほどの滞在でしたが、函館駅付近で少しだけ時間があるときは訪れてみてもいいスポットだと思います。とくに月光仮面を実際にテレビで見ていたような世代の人は、懐かしく感じるはず。
コメント