マチュピチュといえば南米ペルーの世界遺産ですが、それと同じような絶景が見られる場所が大分にあります。それが宇佐のマチュピチュです。
実際は絶景というよりもなんだか微妙な景色なんですが、話のネタにでも行ってみるのもいいと思います。2014年5月と2017年7月の2回、ここを訪問してきたので、そのときの風景を紹介します。
アクセス
宇佐市と玖珠町をつなぐ国道387号線沿いにあるので、東九州自動車道の院内 IC か大分自動車道の玖珠 IC からアクセスすることになります。どちらからも車で25分くらいです。
見どころ
見どころといっても、展望所から景色を眺めるくらいです。
2014年5月の風景
Yahoo! JAPAN のトピックで取り上げられたこともあり、このときはネット上でちょっとした話題になっていました。
しかし市が堂々と観光地として売り出しているのがすごい。



そしてこれが「宇佐のマチュピチュ」です。


いやー、微妙ですねえ。ここは宇佐市と合併する前は院内町だったのですが、合併の際に旧宇佐市職員が「この山の景色はマチュピチュに似てる!」ということに気付き、「これを町おこしにつなげよう」と考えたそうです。
正直言って「そんなに似てる?」と思わなくもないのですが、まあ感性は人それぞれ。しかし職員の一人が提案したからといって、それを市が観光地化しようと決めたのは凄いと思います。
実は私は2006年にペルーを旅行してマチュピチュを見てきたのですが、本物を見たことがある者でもこんなことは考えません。
市の政策なので看板も金がかかってます。



色褪せたポスターもありました。なんだか少しマチュピチュな気分。

麓の集落は西椎屋地区といい、後ろの山は「秋葉様」と呼ばれて信仰の対象になっているそうです。西椎屋地区の人からすると山は昔も今も秋葉様であって、勝手にマチュピチュに似ているなどと言われるほうが迷惑なことかもしれません。

このときはネット上で少しだけ話題になった時期ということもあり展望所にはちらほらと人がいました。もっとも、感動して歓声を上げているような人は誰もおらず、みんな「ふーん」という感じでしたが。
2017年7月の風景
3年後に再訪してみました。ちょっと雨模様だったので、霧がかかって幻想的な雰囲気。


驚くことに、なんと展望台が作られていました。宇佐市も本気で観光地化したいんですねえ。


展望台からは西椎屋集落と秋葉様の位置関係が見やすくなっています。

しかし Machu Picchu of USA という英語表記だけ見たらアメリカのマチュピチュと思われそう。

本当に観光地として成功するかどうかは微妙という気もしますが、今後の展開を見ていくことにします。数年おきに再訪してみるので、このページにも写真を追加していきます。
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