マチュピチュといえば南米ペルーの世界遺産ですが、それと同じような絶景が見られる場所が大分にあります。それが宇佐のマチュピチュです。
実際は絶景というよりもなんだか微妙な景色なんですが、話のネタにでも行ってみるのもいいと思います。2014年5月以降、ここを何度か訪問してきたので、そのときの風景を紹介します。
アクセス
宇佐市と玖珠町をつなぐ国道387号線沿いにあるので、東九州自動車道の院内 IC か大分自動車道の玖珠 IC からアクセスすることになります。どちらからも車で25分くらいです。
見どころ
見どころといっても、展望所から景色を眺めるくらいです。
2014年5月の風景
Yahoo! JAPAN のトピックで取り上げられたこともあり、このときはネット上でちょっとした話題になっていました。
しかし市が堂々と観光地として売り出しているのがすごい。
そしてこれが「宇佐のマチュピチュ」です。
ちょっと近寄ってズームした風景。
いやー、微妙ですねえ。ここは宇佐市と合併する前は院内町だったのですが、合併の際に旧宇佐市職員が「この山の景色はマチュピチュに似てる!」ということに気付き、「これを町興しにつなげよう」と考えたそうです。
正直言って「そんなに似てる?」と思わなくもないのですが、まあ感性は人それぞれ。しかし職員の一人が提案したからといって、それを市が観光地化しようと決めたのは凄いと思います。
実は私は2006年にペルーを旅行してマチュピチュを見てきたのですが、本物を見たことがある者でもこんなことは考えません。
市の政策なので看板も金がかかってます。
色褪せたポスターもありました。なんだか少しマチュピチュな気分。
麓の集落は西椎屋地区といい、後ろの山は「秋葉様」と呼ばれて信仰の対象になっているそうです。西椎屋地区の人からすると山は昔も今も秋葉様であって、勝手にマチュピチュに似ているなどと言われるほうが迷惑なことかもしれません。
このときはネット上で少しだけ話題になった時期ということもあり展望所にはちらほらと人がいました。もっとも、感動して歓声を上げているような人は誰もおらず、みんな「ふーん」という感じでしたが。
2017年7月の風景
3年後に再訪してみました。ちょっと雨模様だったので、霧がかかって幻想的な雰囲気。
驚くことに、なんと展望所が作られていました。宇佐市も本気で観光地化したいんですねえ。
それなりに金のかかっていそうな木製の展望所です。
展望所からは西椎屋集落と秋葉様の位置関係が見やすくなっています。
しかし Machu Picchu of USA という英語表記だけ見たらアメリカのマチュピチュと思われそう。
本当に観光地として成功するかどうかは微妙という気もしますが、今後の展開を見ていくことにします。数年おきに再訪してみるので、このページにも写真を追加していきます。
2023年10月の風景
6年後の2023年に近くを通る機会があり、立ち寄ってみました。まずはおなじみの宇佐のマチュピチュの風景から。
当然ですが、風景はずっと変わりません。あの山は昔も今も秋葉様ですからね。
しかしながら、展望所にはなんと店ができていました。
そして、幟にはあの「インカコーラ」の文字が。
2006年のペルー旅行の際、インカコーラは何度も飲みました。日本ではさすがに入手できないので、実に17年ぶりの再会になります。
インカコーラの前に、まずは展望所へ。
マチュピチュの眺めを楽しんだ後、階段を下りるとこういうものが作られていました。
これは「王様の椅子」だそうで、マチュピチュをバックに写真を撮ることができます。
そして、Instagram で写真を撮るとポンチョと帽子が出現するそうです。
ここのキャラクターまで作られていました。6年も経つと、いろいろと進化しています。
こちらが6年前にはなかった屋外直売所。地元の野菜や蜂蜜などが販売されています。オープンするのは4~11月の土日祝日だそうで、この日が日曜日だったのが幸運でした。
ここでいくつか野菜類を買い、もちろんインカコーラも購入。
しかしインカソフトクリーム(インカコーラが入っている)はすでに売り切れ。これは次回の訪問時の楽しみとして取っておきます。
こちらが17年ぶりに再会したインカコーラ。懐かしい味でした。
それにしても、正直言って「よくここを観光地にしようと考えたな」と感心するほど微妙な景色なのに、少しずつでも発展してきているのはすごいと思います。
また、ライダーたちが頻繁にやってきていたのでツーリングスポットとして案外有名になっているのかもしれません。町興しとしては成功の部類に入るんでしょうかね。
このスポットがどう変わっていくか、今後も機会があれば立ち寄ってみたいと考えています。
2006年のペルー旅行記は、当サイト本館に載せています。
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