静岡県伊東市に「怪しい少年少女博物館」というマニアックなB級スポットがあり、当サイトにも紹介記事を載せています。
その「怪しい少年少女博物館」の姉妹館として2011年に開館したのが「まぼろし博覧会」です。2018年8月に怪しい少年少女博物館と併せて訪問してきましたが、ここの内容はとても言葉では説明できません。
「難しく考えず、ただ感じること」が推奨されているので、このページでも写真をメインに載せておくことにします。ネット上では「入って5分で精神が崩壊するスポット」などと呼ばれていますが、展示内容をどう感じるかは人それぞれです。
アクセス
JR伊東駅から伊豆東海バスに乗り「梅の木平」バス停で下車すると目の前です。

私はバスで訪問しましたが、駐車場が広いので(約30台分)車での来訪もお勧めです。
館内
怪しげなキャラクターが描かれた看板がいい感じです。

では、中に入りましょう。

屋外の展示物
館内に入る前に、この通路にもいろいろと面白いものが並んでいます。




おお、秘宝おじさんがここに!

これはかつて三重県伊勢市にあった元祖国際秘宝館のキャラクターです。元祖国際秘宝館が閉館した後、キャラクターの秘宝おじさんが集められてきたようです。
私は元祖国際秘宝館の営業最終日(2007年3月31日)に訪問してきたので、11年ぶりの再会でした。こうやって元気にしているのを見ると本当にうれしい。
密林にたたずむ大仏と古代文明
では、料金の1,200円を払って中に入ります。敷地内はいくつかのエリアに分かれていて、まずは「密林にたたずむ大仏と古代文明」へ。

写真から推測できる通り、ここはかつて温室だった場所です。ここにはもともと「伊豆グリーンパーク」という熱帯植物園があり、閉園後にまぼろし博覧会に改装されているので、こういう温室が残っています。

温室なので夏はかなり暑くなるそうですが、この日は曇りだったので助かりました。何しろ訪問したのが8月なので、快晴だったら死にます。
顔が似てますね。

一番目立つのが巨大な聖徳太子像。どうやってここまで運んだのでしょうか。

地球外生命体ミイラ展なんていうのもありました。


もうこの段階で精神がやられ気味です。
昭和の時代を通り抜け
続いて昭和時代を再現したエリアへ。


私は昭和44年生まれなんですが、子供のころはエアコンは贅沢品でしたねえ。長時間使っていると怒られたものでした。

建物の中は昭和を感じさせる展示物やジオラマなどがたくさん。



こういう人形ってそれなりの値段がするはず。何気なく置いてあるけど、よく考えたらかなり金がかかっています。


ヌード劇場「不美人座」って、本当にあった劇場なんでしょうか。

教室やら一般家屋やら。あとオート3輪って自分が小学校低学年くらいまでは普通に街中を走ってました。


これはまたリアルすぎ。

アパートに若い男女が住んでいると、こうなるんでしょうね。


パーラーやらパチンコ店やら映画館やら、どれも昭和のテイスト。



こういう映画が上映されていたんですねえ。

けっこう仮面だ!!!

学生運動なんて、現代ではもうイメージできません。

鎌とハンマーのマークが時代を感じさせます。

火炎瓶を作ってるよ。

このエリアはもう大量の展示物の山なので、このページではごく一部しか紹介できていません。人形がやたらと胸を露出させていたり、じっくり見ていたら1時間はかかるほど濃密な空間なので、全部見たい人は直接訪れてください。
悪酔い横町
昭和の街並みを出ると、次は悪酔い横丁。

大量のペンギンが不気味。

ひみつの秘密基地って、小学生が考えそうなタイトル。

先端技術研究室とハッカー寺子屋。


ハッカー寺子屋には「基地局との接続が切れてスマートフォンが圏外になる」というボタンがあり、本当に圏外になります。意外と先端技術。
あとはもう雑多な展示物の山。

なぜかアイアンメイデンが。

ちゃんと人が入っています。

村崎百郎館と未確認生物博覧会。

2010年に死去した鬼畜系ライターの村崎百郎は、たしかにまぼろし博覧会とは親和性が高そう。私も「世紀末倶楽部」や「危ない1号」などで記事を読んでました。

村崎百郎館の充実ぶりと比べると、未確認生物コーナーはちょっと薄いかも。

あと、ここでは自粛しましたがこのエリアにも胸を露出させた人形がたくさんあります。見たい人は現地へどうぞ。
まぼろし島
この通路の先に「まぼろし島」があるようです。

女性戦士の間を通って奥へ進みます。

一番奥にこういう舞台が作られていました。これがまぼろし島みたいです。ちょっと意味不明かも。

通路を戻り、先へ進むと秘宝おじさんがたくさんいました。


元祖国際秘宝館が閉館した時点で廃棄されるはずだったでしょうから、こうやって集められているだけでも嬉しいものです。
魔界神社 祭礼のゆうべ
魔界神社は、昭和の街並みと並んでまぼろし博覧会のメイン施設です。

昭和の街並みの明るさと比べて、こちらは怪しげな雰囲気になっています。

大量の剥製が山積みになってました。ライオンやクマなんて博物館のメイン展示物になりそうなものだけに、扱いが実に贅沢です。

公衆衛生博覧会。展示内容は、まあ予想される通り。



「ストロベリーソングオーケストラって何?」と思ったら、日本のアングラ劇団&バンドみたいです。


江戸時代のコーナーも。


藪病院もありました。

看護士が胸を出すのはお約束。

「怨霊寺」は通路から寺の中を覗き込むというスタイル。

寺の中だというのに、やたらと胸を出してます。


Wikipedia によると、きゃりーぱみゅぱみゅは魔界神社のエリアが大のお気に入りだそうです。個人的にも独特の怪しげな雰囲気はお勧めで、きゃりーぱみゅぱみゅと嗜好が合うのはちょっと光栄です。
露店
これで館内を一通り見たので、屋外に出て入口に戻ります。今までの展示内容が濃すぎて感覚が麻痺してしまいますが、この恐竜も相当な金がかかっているはず。

駐車場まで戻ると露店がありました。

もちろん、露店エリアにはこういうものもあります。

8月だったので露店では主にかき氷が売られていたんですが、その種類がちょっと変わっていました。トッピングの一例は、こんな感じ。
- かつおふりかけ
- イワシ缶味付け
- サバ缶味噌煮
- 白身魚にのりわさび
- 味付ぬか
- 信州みそ
- 切り干し大根
- 柚子わさび
- もみじおろし
- たまねぎドレッシング
などなど。ここではちょっと無難に「ショウガ湯」を選んでみました。後になって、もっとネタ的に面白いものに挑戦しなかった自分に後悔。
露店の近くにピンクの髪の人がいました。

この人が、まぼろし博覧会の館長「セーラちゃん」。館長といっても常駐しているわけではなさそうなので、ここで会えたのは幸運でした。
一緒に記念写真を撮った後、こういう写真を撮らせてもらいました。

さらに名刺までもらいました。なかなか強烈なキャラクターです。

実はセーラちゃんの正体は「データハウス」という総合出版社の社長さんなんですが、こんな巨大な博物館を作ってしまったり、本当にすごい人です。
「怪しい少年少女博物館」が手狭になったため、収蔵品を心置きなく展示できるスペースを求めて「まぼろし博覧会」を作ったそうなのですが、それにしても規模感が違いすぎです。日本にこんなぶっ飛んだ人がいるんですねえ。
B級スポットとしては、間違いなく日本最大級でしょう。

そろそろ帰りのバスの時刻が近づいてきたので伊東駅に戻ることにしたところ、バス停は道路の反対側。横断歩道はないので車が途切れた時に渡る必要があるのですが、そのチャンスがなかなかありません。
このときは何とか渡れましたが、バスで訪問する人は余裕をもってバス停へ移動するようにしてください。渡れずにいるうちにバスが来てしまうかもしれません。
バスで帰るということを伝えていたら、セーラちゃんがバスにも手を振ってくれました。いつか必ず再訪したいと思っています。
このページに載せている写真ではまぼろし博覧会の魅力を10分の1も伝えられていないと思うので、興味を持った人はぜひ直接訪問してみてください。こんなスポットは他にどこを探してもありません。
営業情報
開館時間 | 春分の日~秋分の日:9:30~17:30 8月:9:00~17:30 上記以外の日:9:30~17:00 |
入館料 | 大人1,200円/小・中学生600円 |
住所 | 〒413-0231 伊東市富戸梅木平1310-1 |
電話番号 | 0557-51-1127 |
休館日 | なし(年中無休) |
公式サイトに100円割引券があるので訪問の際は利用してください。公式サイトはこちら。
元祖国際秘宝館と秘宝おじさんについて知りたい人は、当サイト本館の国内旅行編を参照してください。
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