私は旅行とダイビング以外に乗馬も趣味としているため、月1回ペースで湯布院の乗馬クラブに通っています。その際、長崎~大分の移動の途中に何か面白そうなスポットに立ち寄れないかと思い、インターネット等でときどき探しています。今回は日田市内にあるこちらの神社を見つけました。
名前は「松尾神社」といたって普通の感じですが、いわゆる性信仰の神社で、奉納品がすごそうです。湯布院からの帰り、期待しながら訪問してみました。
なお、この神社はネット上でも情報は少なく、まだ珍寺マニアの間でもあまり知られていないようです。
日田 I.C. で高速道路を下り、Google Map の案内に従って南へ。日田市街を通り抜け、山が近づいてきたところに目的地がありました。数台分の駐車スペースに車を停め、神社へ。
この神社は別名「きのうさま」と呼ばれているようです。「喜納様」「昨日様」「機能様」など、いろいろと意味を推測してみましたが、正確なところはわかりません。
では、石段を上がって神社へ。こちらが本殿です。
まずは本殿に参拝。正面に、木彫りの奉納品の数々が安置されていました。
願い事はもちろん「いつまでも元気でいられますように」。
格子の間から中を覗き込んでみましたが、本殿の中には男根などは置かれていないようでした。
この神社の由来は、以下のように書かれていました。明和7年は西暦1770年で、約250年前。
私は今は会社員ではなくフリーランスの立場なので、商売繁盛も願っておきます。
続いて、奉納品を観察。どれも立派なもので、先端が光っています。
ロケット砲みたいな男根。お見事!
その向こうには、玉が可愛らしい男根が。
小さい男根もたくさん。手前に置いてあるのはどこかの土産物の灰皿とお多福だと思います。男根の上には七福神の一人、布袋尊も鎮座。
本殿の周りは男根に囲まれています。
このような性信仰は日本各地で見られるものであり、決して猥雑物ではないので、念のため。もちろん、当サイトを見ている人はそんなことは思わないでしょうけど。
いろんな男根を見ながら歩いてみました。太さや先端の形も様々。
こちらは手作り感にあふれています。
皿の上に置かれた男根と玉。
プラスチックケース入りのものもありました。
ちょっと斬新な形のオブジェ。
この棚の中にも、いろんなものが置かれていました。
どれも、参拝者がいろんな思いを持って奉納したものなんでしょうね。
参拝者の切実な願いを考えると、単に「面白い風景」として見ている自分が申し訳なく思えてきます。
なんだか冬に備えて薪を保存してあるような感じですが、形はすべて男根。
特に目立っていたのが、こちらの白く光る男根。立派なものです。
男性版だけでなく女性版もいくつかありました。
漢字の「嫐」をイメージしているんでしょうかね。
本殿の周囲にも、道祖神みたいな石造りの男根が林立していました。
かなり古そうな道祖神です。
かつては何かの文字が刻まれていたようですが、今は読めなくなっています。
先端のアップ。苔に覆われていました。
しばらく周囲を散策してみました。小さな神社ですが、木々に囲まれていて幽玄な雰囲気。なんだか異世界にいるような気分になります。
遠くで農作業している人の話し声が聞こえてくるほど、本当に深閑としていて静かです。
最後に、もう一度男根の奉納品を見て回りました。
いつまでも、こんな風に元気でいたいものです。
こちらを見つめる布袋尊という感じの写真を撮ってみました。
では、これで参拝を終え、帰ることにしました。ここは、おそらく珍寺マニアやB級スポットマニアにもあまり知られていないと思いますが、こういう神社は日本各地にひっそりと存在しているはず。今後もライフワークとして訪問を続けていきたいものです。
石段を下り、周囲をしばらく歩いてみました。
周囲には本当にのどかな農村風景が広がっています。いかにも「日本の風景」という感じ。
季節柄、彼岸花(曼珠沙華)がきれいでした。
こんなのどかな農村の中に男根で溢れた神社があるのですから、日本は本当に不思議な国です。このページを見て興味を持った人は、ぜひ参拝してみて下さい。
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