ケイビングとは趣味またはスポーツとして洞窟に入る探検活動のこと。個人的に新しい趣味として始めたい気持ちがあるんですが、長崎県在住なので近くにケイビングができる場所がないのが難点です(一番近いのが北九州市の平尾台)。
というわけで趣味として始めるかどうかは未定ですが、日本にはケイビング体験ができる洞窟がいくつかあり、ガイドと一緒に探検することができます。2016年12月に岡山県新見市の鍾乳洞に入ってきたので、そのときの様子を紹介します。
予約
遊び予約サイトのアソビューから日付を指定して空き状況を確認し、予約しました。主催者は自然派企画というところです。
- 岡山ケイビング:13,200円(税込)
なお、自然派企画による岡山でのケイビング体験は7~9月は行われていないようです。
これ以外の時期は奈良県の吉野で洞窟潜水が行われているそうなので、そちらを検討してください。上記リンクから自然派企画の他のプランを探せば見つかります。
アクセス
集合場所はローソン岡山北房インター店の駐車場。洞窟の中で昼食になるので、ここで食料と飲み物を調達しておいてください。
ここまでは自分で移動する必要があります。バスもあるのかもしれませんが、洞窟内でかなり濡れることから、ここではレンタカーを利用するべきと考えます。
ケイビング
駐車場でガイドの方や他の参加者と合流したら、それぞれの車で洞窟へ向かいます。探検するのは宇山洞という鍾乳洞。

ウェットスーツ、ヘルメット、ヘッドライトなどはレンタルできます。自分で用意する必要があるのは以下の通り。
- 水着(服の下に着た状態で集合場所へ向かいます)
- 着替え、タオル
- 軍手
- 汚れてもいいリュックサック
- ビニール袋
- 昼食
- 防水カメラ(自分でも写真を撮りたいとき)
リュックサックに昼食などを入れて探検に持っていくことになります。自分は使い古して捨ててもいいリュックサックを持参しました。
ここが宇山洞の入口。非観光洞なので一般人はガイドなしでは入ってはいけません。

洞窟に入ってしばらくはわりと平坦で、鍾乳石なども見事です。


洞口から100メートルほどのところで洞窟は急に下に落ち込んでいます。ここからクライミングラダーを使って降下します。(ここまではガイドなしでもライトを持参すれば行けるかもしれませんが、ここから先へは絶対に進まないように。命の危険があります)



ここから先は狭い隙間を通り抜けたり顔まで水に浸かりながら匍匐前進したり急斜面を注意しながら滑り降りたり、もう予想以上に本格的な洞窟探検でした。まさかケイビング体験がこんなハードとは思っていなかったので、かなりの驚き。









ライトを消すと、どれだけ暗闇に目が慣れても一切の光が見えないという真の暗黒が味わえます。これは地上ではできない体験です。
探検できるのは洞口から1キロほど。最奥部は穴の中に水が轟音とともに流れ込んでいました。この穴の向こうなんですが、うまく写真は撮れず。

洞口からここまでの高低差は100メートルほど。洞窟内を流れる川に沿って、かなり下ってきました。
途中での昼食をはさんで、洞窟の入口へ戻ります。この宇山洞は吸い込み型(洞口から水が流れ込んでいるタイプ)なので、奥に向かって下りが続きます。つまり帰路はずっと上りが続くわけで、往路は比較的楽だった斜面も帰りはロッククライミング状態。

クライミングラダーを使った斜面にたどり着いたときはもう疲労困憊。

ようやく、洞窟の入口から光が見えてきたときは心からほっとしました。

確認したら入洞が11時半で戻ってきたのが2時過ぎ。洞窟の中に入っていたのは3時間弱ということになります。ガイドの方の話によると、今回は参加者が少なかったのでスムーズに進みましたが、参加者が多いと特にクライミングラダーを使うところで渋滞するため5時間くらいはかかるということでした。
車に戻り、ウェットスーツとヘルメットを返却してケイビング体験は終了。
予想以上にハードでしたが、そのぶん本格的な洞窟探検を楽しめました。初心者向けのケイビング体験から少しレベルを上げたい人には、この鍾乳洞はお勧めです。
宿泊先については、楽天トラベルで「まにわ温泉・真庭リバーサイドホテル」というところを選びました。

集合場所に近く、また温泉があるのでケイビングから戻ってすぐに温泉に浸かれば落ち着きます。
最後に注意点をひとつ。洞窟内ではトイレに行けません。行けないといわれると不安になるものですが、私は大丈夫でした。朝は水分補給を控えめにして、集合場所のローソンのトイレで絞り出しておいてください。
あと、今さらこんなことを言うのもなんですが、閉所恐怖症の人には厳しいかもしれません。私は閉所恐怖症でも暗所恐怖症でもないので大丈夫ですが、該当する人は行かないほうがいいかも。
小ネタ(美作落合駅付近の城)
レンタカーで美作落合駅付近を移動しているとき、田園風景の中に突如として城が現れました。


正体はわかりませんでしたが、手作りにしてもなかなかの完成度です。この城がどういう経緯で作られたのか知っている人がいたら教えてください。
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