【宇和島市の多賀神社を23年ぶりに再訪】

年末年始の青春18きっぷ旅4日目。この日は松山から宇和島へ移動し、多賀神社(多賀神宮)をほぼ23年ぶりに再訪。その後、八幡浜からフェリーで別府へ移動することにしています。

2000年9月に多賀神社を訪問したときの旅行記は、当サイト本館に載せています。

しかし今回の旅行は淡路島ナゾのパラダイスが19年ぶり、お花大権現が21年ぶり、多賀神社が23年ぶりと、久々の再訪が続きます。

自分がそれだけ歳を取ったことを実感しますが、同時に当サイトの運営を長く続けていることに自分でも感心します。最初のアイルランド旅行記を公開したのが1999年3月なので、もう25年ですからね。


ホテルをチェックアウトし、歩いて道後温泉駅へ。それにしても、ファミリーマートの駐車場から見える道後ヘルスビルには驚かされます。地元の人にとっては、これが日常の風景なんでしょうね。

伊予鉄で松山駅へ移動し、宇和島行きの普通列車で出発。

宇和島までの所要時間は、今回の青春18きっぷの旅で最長となる3時間半。長い移動ですが、車窓風景が山あり海ありなので飽きません。

下の写真は「瀬戸内海が見える絶景駅」として知られる下灘駅付近の景色で、偶然写り込んだライダーがいいアクセントになってくれました。

長い移動を終え、宇和島駅に到着。

駅の外に出ると、SLが保存されていました。

駅から歩いて多賀神社へ。途中、普通の民家にこんな看板があったので「のこめたてって何だろう」と思って写真を撮ってみました。

旅行後に調べたところ、のこめたてとは「のこ目立て」で、のこぎりの歯先を研磨して切れ味をよくする作業のことでした。かつては「製材のこ目立て技能士」という国家資格もあったそうです(現在は廃止)。

駅から10分ほどで多賀神社に到着。前回来たとき「おいおい、ここは神社なのか、それとも寺なのか」と思った案内板も健在でした。

では、鳥居をくぐって中に入ります。何しろ23年ぶりなので、すべてが懐かしい。

あまり見たことのない形式の鳥居もありました。

こちらは多賀神社の名所ともいえる「石臼の庭」。

石臼の庭といえば、もちろんこの石碑。しかし名文句ですねえ。

ただ、23年前と比べると文字がかすれかけてきていました。

石臼の庭には池を模した空間があり、あの円形の石は蓮の花をイメージしているはず。そして、池の中心には男根が。

男根のアップ。向こうには狸の男根も重なって見えます。

境内にはいろんな石像も立っています。

この角度から見ると、なんだかモアイみたい。

なぜか釜もありました。タイの地獄寺であれば亡者の責め苦に使われるアイテムでしょうけど、もちろん亡者も獄卒もいません。

本堂の前にあった石碑も、23年前と比べると明らかに文字が消えかけていました。

何が書かれているかというと「性は宗教なり、哲学なり、道徳なり、科学なり、生命なり、人生なり」という言葉。

こちらの「凸凹寺とは陰と陽に関する東洋一の研究道場です」も、少し劣化気味。

では、本堂に参拝。正月の「三社参り」の2ヶ所目になります。「いつまでも元気でいられますように」と願ってきました。

本堂の横に安置されている木製の男根も健在でした。浮き出た筋(血管?」が見事。

先端のアップ。しかし、どういう人がこういうものを作っているんでしょうね。一度、製作現場を見てみたい。

男根への参拝を終え、続いて「凸凹神堂」という資料館へ。

建物の前にも石像が立っています。

こちらは「ヒンドゥ教・シヴァ神の御神体」。リンガ(男根)が見事です。

御神体の横には、シヴァ神の乗り物とされる従牛神のナンディがいました。

この後、入館料の800円を払って凸凹神堂の中に入り、性に関する大量の収蔵品を鑑賞してきました。写真で紹介したいところですが、ここは無許可撮影禁止で許可を取るには2万円が必要ということなので、写真は撮っていません。天井まで埋め尽くすほどの圧巻の展示品について知りたい人は、上でリンクしている前回の訪問記で少し説明しているので、そちらを参照して下さい。

どれも先代の宮司と現宮司が世界中から集めたものだそうで、いったいどれほどの手間と費用がかかったのか想像もできないくらい。この迫力は実際に見てみないとわからないので、ぜひ多くの人に訪問してほしいものです。

前回の訪問時に見た有名人の色紙もそのまま飾ってありましたが、梅宮辰夫と三遊亭楽太郎はどちらも鬼籍に入られましたね。

感嘆しながら凸凹神堂を出て、椅子に座って少し休憩。土産として、ここの宮司さん(久保凸凹丸という名前だそうで、読み方は「くぼあいまる」。なんと本名)が揮毫された「男にあらず」という色紙を買ってみました。今は額に入れて部屋に飾っています。

名文句ですねえ。どちらも硬くありたいものです。

しばらく、境内の石像や石などを見ながら散策。

次回、ここへ来るのはいつになるだろう。また来たいものです。

これで23年ぶりの再訪を終え、宇和島駅へ戻ることにしました。この神社は、性に関する収蔵品の量と内容に関しては日本一と言っていいでしょう。大迫力の展示品を、ぜひ多くの人に見てほしいと思います。


宇和島から八幡浜行きの普通列車に乗り、青春18きっぷの旅を再開。

1時間ほどで八幡浜駅に到着し、バスの時刻表を見たところちょうどいいバスがなかったので、2キロほど歩いてフェリーターミナルへ。20時30分に出航するフェリーで別府へ移動しました。かなり大型のフェリーで、揺れも少なく快適。

別府港フェリーターミナル到着は23時20分。すでにバスはなく、市街地へは歩くかタクシーしかありません。ただし、別府駅(2.5キロ)よりも近いところに別府大学駅があり、別府方面の最終列車が23時40分。

1.8キロを走って移動し、青春18きっぷを使って別府駅へ。ここまで節約することもないような気がしますが、こういうのも楽しいものです。

この日は別府駅近くのカプセルホテルに宿泊。翌日は、BRT化された日田彦山線に乗ってみて、それから博多駅まで移動することにしています。

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